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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第17章 あなたの愛に完敗(光秀さん)(R18)


光秀「舞……」

「ん、んっ、みつ…ひ…さ…ぁ」


余裕もないまま口づけを受けていると足に柔らかな布団があたった。
待ちに待った感触に腰がガクンと崩れ落ちた。

頭から離れた手が背に回り、勢い込んで倒れこまないように支えてくれる。
背中に柔らかな布団があたり、ホッとして目を開けた。

じっと注がれる視線は、時に厳しく容赦がないけど、最奥には私への愛情が隠れている。
いつも私のことを手の平で転がして、意地悪で、優しくて、愛してくれる人。


「光秀さん…、愛しています。寂しかったのでギュッとしてもらえますか」

光秀「やれやれ、口づけの続きをねだってくれるかと思えば、ずいぶん可愛いおねだりだな?」


嬉しそうな顔をしているくせに素直に抱き締めてくれない。
光秀さんの長い指が頬の輪郭を確かめるように行ったり来たりを繰り返す。

耳に触れ、髪を梳き、感触を堪能している。

のしかかった大きな身体から馴染みの良い温もりが伝わってきて、私はしびれを切らして光秀さんにえいっと抱きついた。
身体は押さえつけられているから、手足を絡ませただけに等しいけど満足感は得られた。


「ふふ、光秀さんの身体…気持ち良い」


あったかくて大きくて、とにかく安心する。
白い首筋に頬を寄せながらウットリと呟いた。


「このままずっと抱き枕になって欲しいなぁ。
 光秀さん、体細胞分裂してくれないかな」

光秀「たいさいぼう分裂……?なんだそれは」

「詳しいことを全部すっ飛ばして答えると、光秀さんが二人になっちゃう感じ?
 一人はお仕事用で、もう一人は私の抱き枕用…なんてね」


目を閉じて深呼吸すると光秀さんの香りがした。
いつも傍に居てくれたらどんなにか幸せだろう…。

そう思っていると、思いのほか光秀さんの反応は鈍かった。


光秀「仕事用の俺が不憫すぎる。たまに帰っても、抱き枕用の俺に満足して舞は可愛い顔で出迎えてくれないだろう?
 それに舞を愛でている間もう一人は指をくわえて待っているのか?
 たとえ俺自身であろうと自分以外の者が舞に触れるのを許すつもりはない」


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