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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第14章 9月の夏休み!(謙信様&光秀さん)


――――

光秀さんと謙信様がそれぞれバルコニーに居ることを確認し、リビングのソファにチョコンと座った。

飲み直すかもしれないと3つ出しておいたグラスは伏せたままだ。

光秀さんも謙信様も、それぞれお酒を飲みながら外を眺めていた。
二人とも大人の男性だし、一人で居たい時もあるだろう。

頭でわかっているのに、少しだけ…一人なのが寂しい。


(そんなこと思っちゃ駄目だよね。昨日の朝からずっと一緒に居てくれたんだから)


ソファの座り心地がよすぎて眠くなってきた。
瞼が落ちてきてウトウトと微睡(まどろ)む。


(明日は帰るんだ。早かったなぁ)


凄く楽しくて、できればもう少し居たかった。
二人にもっとこの時代を見て欲しかった。


『—―――舞?』


遠くで誰かが私を呼んでいる。

響く低い声は耳から入って甘く染みわたり、優しく眠りの世界に誘ってくれる。


(好き……だな、この声……)


ふわふわとした幸福感に包まれて、幸せな眠りについた。


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