第14章 9月の夏休み!(謙信様&光秀さん)
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(R15?)
注:普通に読めばなんてことない普通の内容ですが、想像力豊かな姫様にはR15になってしまうかもしれません。
(ベタな内容を持ってきて申し訳ありません…)
「はぁ、楽しかったー」
謙信「そうだな」
光秀「舞、海ばかり見ていると食事をとり損ねるぞ」
「そうでした!あと30分くらいで到着だって言っていましたものね」
シュノーケリングの時間は終わり、今は船上で昼食をとりながら港に向かっているところだ。
他のお客さん達は各々好きな場所に座って昼食をとり始めている。
沖を見ればコバルトブルーの海が、船の下を見れば透明に見えて……いくら眺めても飽きなかった。
爽快な風が、濡れた髪や水着を乾かしてくれる。
(気持ち良いな…)
ウェットスーツを脱いだついでに、ラッシュガードのファスナーを少しおろした。
(押さえつけられて胸のあたりが苦しかったんだよね)
深呼吸をすると肺の隅々にまで酸素がいき渡った。
「いっただきまーす♪」
出されたお弁当を開けると、この地の食材を使った料理がいっぱいに入っている。
「たくさん泳いだのでお腹がすきました。
こんな綺麗な海を見ながらご飯を食べられるなんて幸せだなぁ」
割りばしをパキッと割るのも現代ならではだ。
「お二人とも、さっきの綺麗なお姉さん達のお誘いを断っちゃって良かったんですか?」
『一緒にご飯食べませんか?』と声をかけてきた女性達は凄く大人っぽくて綺麗だったのに、謙信様ときたら……
謙信「俺は舞以外に興味はない。去れ」
1ミリたりとも希望を持たせない断り方をして、女性達を氷漬けにした。
光秀さんなら女性達を優しくあしらうかと思ったのに……
光秀「悪いが可愛くて仕方がない女が傍にいるのでな、お引き取り願おう」
容赦なくズバァ!と断ってしまった。
二人とも整った顔立ちだから、無表情でそう告げられた女性達がどれほどダメージを受けたか…気の毒としか言いようがない。