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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第14章 9月の夏休み!(謙信様&光秀さん)


狙いを定めたと言わんばかりに綺麗な顔が近づいてきた。
謙信様の吐息を唇に感じるまで迫られて…


光秀「……ドライヤーとやらを取りに来たが、何をしている?」

謙信「貴様は何度邪魔立てすれば気が済むのだ?」


謙信様の唇が離れていき、身体から力が抜けた。


(何だったの今の!?何されそうだった?)


魂が抜け出そうな状態ではあったけど、二人はバチバチモードに突入している。

飛び立ちそうだった魂を急いで手繰り寄せた。


光秀「何度も?さてなんのことだか、わからんな」

謙信「とぼけるつもりか?舞、俺の姫鶴を出してこい」

「わーーー!!喧嘩しないでください!!
 二人共歯磨きの時間ですよ!磨いたら今夜はもう寝ましょう!!」


すぐ喧嘩ばっかりするし、睨み合っている二人はでっかい子供だと思うことにした。

適当になだめ、歯ブラシと歯磨き粉を使った歯磨き講座を開催したのち、ベッドに追いやった。


謙信「口が涼しくて眠れない…」

「すぐ元に戻ります」

光秀「ベッドが揺れて心許ない」

「今にその揺れが心地よくなります」


灯りを落とした寝室で寝ていると、今の状況がいかに特殊なのか実感した。

敵同士の二人が並んで寝ていて、少し離れた場所で私が寝ている。
学生の頃でさえ男友達と同室なんて経験はなかった。


「なんか……こうして三人で寝てるなんて変ですねぇ、ふふ」

謙信「楽しそうだな」

「楽しいですよ、二人の…」


『二人の意外なところをたくさん見られたので』。

そう言おうとして睡魔に襲われ、言葉が途切れた。


光秀「二人の、なんだ?」

「………」

謙信「言いかけて寝る奴があるか。まったく……おかしなやつだ」

光秀「男二人が居る部屋で寝つきが良すぎだ、馬鹿娘」


(眠たいんだもん、ごめんなさい…)


二人分の呆れ声に謝りながら、眠りについた。


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