第14章 9月の夏休み!(謙信様&光秀さん)
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「はー!面白かったっ」
水族館の玄関をくぐって大満足で外に出た。
光秀「最後の大水槽は圧巻だったな。本当に海の中に居るようだった」
「海を切り取ったみたいな水槽でしたよね。
ここの水族館はあの大水槽が有名なんです」
悠々と泳ぐ大きなジンベイザメやマンタ。群れなす魚達にサンゴ。
本当に水槽なのかと、光秀さんと謙信様に何度も確認された。
光秀「魚が泳ぐ姿はせいぜい船の上からしか見たことがなかった。今日は面白いものを見せてもらった」
謙信「同感だ。ところで舞は何を買い込んできたんだ?」
「ふふ、秘密です」
二人が大水槽の前から動かなくなった隙に、売店で旅の思い出になるものを買っておいた。
戦国時代に帰ってからサプライズで渡すつもりだ。
光秀さんと謙信様は『500年後に行ってきたと言ったら正気を疑われるだろう』と言って、お土産品は買わず、見ているだけだった。