• テキストサイズ

☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第14章 9月の夏休み!(謙信様&光秀さん)


運転手「はは、仲が良いご兄妹ですね。では後ろに三人乗りますか?」


(兄妹!?)


似ても似つかないでしょう!と内心でつっこんだ。


「光秀さんも謙信様も体格が良いですし、三人だと狭いのでやっぱり私が前に…」

光秀「何かあったらどうするんだ。良い子だから真ん中に座れ」

「えぇ…。何があるっていうんですか」

謙信「何も起きないとは言い切れないだろう」


運転手さんは笑っていたけど、私は二人に挟まれギューギューで笑えなかった。
素肌の二の腕が、これまた筋肉質な二人の素肌の腕に触れて、心臓がバクバク鳴っている。


(なんなのこの状況……!)


車窓からの景色を楽しもうと思っていたのに、伝わってくる感覚が気になって景色どころじゃない。


「もしかしてお二人とも、車が怖かったんじゃないんですか?」


前に聞こえないように声を潜めて言うと、二人に笑い飛ばされた。


光秀「そういう発想でくるとは思わなかったな。
 隣に座りたいだけだ」

「え…」

謙信「怖いのは車ではなく、舞が居なくなることだ」

「う…」


現代に来てから二人の言動がどうもおかしい。

余裕たっぷり、大人の光秀さんは影をひそめ、
塩対応で距離を取っていた謙信様はデレ始めた。

頭の上に『?』を浮かべ、水族館へ向かった。


/ 1022ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp