第14章 9月の夏休み!(謙信様&光秀さん)
謙信「俺は二人が良い」
「駄目ですよ、光秀さんも一緒です。いつワームホールが開くかわからないんですから。
こちらに居る間は敵味方関係なく、協力して過ごしましょうね」
謙信「もっともだな…。努力しよう」
「ふふ、ありがとうございます。謙信様。
光秀さんも、ここに居る間は武将はお休みですよ」
隣の試着室で話を聞いていた光秀さんにも釘を刺す。
光秀「わかった。だが俺も二人が良かったな」
「もう!謙信様も光秀さんもそんなこと言うなら置いて行っちゃいますよ?
私が抜ければ『二人』でしょう?」
二人の目が同時に大きく見開かれた。
「あはは、嘘です。さあ、さっきの服に着替えてください。
着物は持ち帰りますので、お手数ですけど畳んでもらえますか?
私はその間、自分の服を選んできます」
いつも揶揄われて、困らされての二人を驚かせることに成功し、ニヤニヤがとまらない。
それになんだかんだと『二人が良かった』なんて嘘でも言ってくれて、嬉しかった。
渋い顔をしている二人を残し、レディースコーナーに向かった。