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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第14章 9月の夏休み!(謙信様&光秀さん)


「私で遊ばないでください」

光秀「初々しい反応が面白くてな。そうしかめっ面をするな」

「男の人の裸を見て、何も感じないわけがないじゃないですか!光秀さんの意地悪っ」

光秀「今更だろう?」


最初から私の動揺なんてお見通しだったんだろう。
光秀さんがククっと小さく喉を震わせている。


(ムッカー!!!意地悪すぎじゃないっ!?)


「首や頭に日が当たって暑い時は、こんな感じでかぶってくださいね」


ぶっきらぼうに言い放つと、光秀さんは苦笑している。


(やっとひとり終わった…)


脱力して隣の謙信様のところへ行く。
これまた透けるような肌が晒されていて、心臓がバクバクしてくる。

あまり意識しないように気持ちを奮い立たせた。


「お待たせしました」

謙信「見よう見まねでやろうとしたが、うまくいかない」


謙信様の手元を見ると、ファスナーの金具がちゃんと嵌っていなかった。


「ここを最後までグッと入れて…」


ファスナーがすっとあがった。

『すぐ終わって良かった』と思ったら、せっかく上げたファスナーが下げられた。


「っ!?なんで下げちゃうんですかっ」


抗議しながらも、綺麗な肉体に目をやらずにはいられない。
勝手に目が吸い寄せられてしまう。

不意打ちの肌見せ行為に心臓がバクバクうるさい。

そんな私に対し、謙信様は真剣な様子だ。


謙信「自分の着物の世話くらいできるようにしておかなくてはな。
 舞がいつも傍にいるとは限らん」


(そういうことか。でもその心配ならいらないよね)


手元がよく見えるようにして、金具を嵌める行為を2度、3度やってみせた。
謙信様は要領が良く、すぐにできるようになった。


(謙信様って、思っていたより胸板があるんだな…)


意識するとあっという間に顔が熱くなる。
邪念は顔に出さないようにしないと、すぐに見破られそうだ。


「こちらに居る間は一時もお傍を離れませんから、できなかったら声をかけてください」

謙信「……ひとときも?」


急に艶を帯びた低い声にはっとする。


「トイレ…じゃない、厠やお風呂は無理ですけど、この時代に不慣れなお二人から離れることはありません。常に3人で行動しましょうね」


謙信様が残念そうな顔をした。


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