• テキストサイズ

☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第14章 9月の夏休み!(謙信様&光秀さん)


――――

「服はこんなもので良いかな」


二人分の肌着や、ルームウェア、サンダルなどでカゴはいっぱいになり、店員さんが気を利かせてレジカウンターに持って行ってくれた。

今は水着を試着してもらっている。

帰る宛てもなくて、まだ遊ぶ気分にはなれないけど、気持ちに余裕ができたら行ってみたい。


(二人とも海っていうイメージがあまりないけど、どんな顔で遊ぶんだろう?)


つい想像してにやけてしまった。


「光秀さん、謙信様、どうですか?」


試着室の前で待つこと数分。
衣擦れの音が止んだのを見計らって声をかけた。


謙信「着替えたが、これで良いのか?」

光秀「この羽織の前はどうやって閉めるんだ?」

「ファスナーですか?私が閉めますので出てきてもらえますか」


シャッっと同時にカーテンが開いた。


「……ぅ」


(ちょ……すっごい……悶絶ものなんですけどっ!?)


着物や袴で隠れていた腕や足。さらにラッシュガードの隙間からちらちら覗く鍛えられた身体。

匂いたつ色気がだだ洩れて、思わず両手で口元を覆った。


(め、めちゃくちゃカッコいい!)


サッと周囲を見渡すと、案の定注目を浴びている。
女性客は顔を赤らめてチラチラ見ているし、男性客は羨望の眼差しと憂いを含んで売り場を後にしていく。

視線を二人に戻すと、私が言葉を発しないから不審な顔をしている。


謙信「舞、どこかおかしいか?」

「いえ…ご馳走様です…」


鍛え抜かれた裸体が美しい。格好良い。眩しい。どうしよう。


謙信「何か食したのか?」

「い、いえ……」


(謙信様と光秀さんの裸体を堪能しました、なんて言えない)


ごにょごにょと口ごもっていると、光秀さんが助け舟をだしてくれた。


光秀「まあ良い。早く前を閉じて欲しいんだが」

「そうでしたね。では失礼します」


一歩近づくごとに裸体が迫る。

/ 1022ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp