第14章 9月の夏休み!(謙信様&光秀さん)
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ショップに足を踏み入れると着物姿の私達は凄く浮いてしまい、店員さんも目を瞬かせていた。
「光秀さんはXLサイズ?謙信様はLで間に合うかな。
足のサイズは……」
これを着てみてください、履いてくださいと、着せ替え人形のようにアレコレ着せてみた。
現代服デビューの二人には、デザインよりも着脱しやすいものを選んだ。
元が良い二人にはシンプルな服装で充分だ。
「ジーンズの裾を上げなくても良いんですね」
ウエストに合わせて選んだジーンズは裾を切らなくてもそのまま履けた。
(若干裾が足りてない……?)
(ジーンズを切らなくても良いだけでも羨ましいのに、裾が足りないなんて最早嫌味じゃない?)
メーカーを変えても股下にそんなに差はなかったので、フルレングスは諦めてアンクル丈に変更した。
「……」
伸縮のきいた生地が、二人のスタイルの良さを顕著にしてくれる。
全体的に筋肉質なのがわかるし、浮き上がる膝蓋(しつがい)骨や、足の長さ…露わになった足首は細くて、でも浮き上がった筋が男らしい。
(二人ともスタイルが良すぎて、脚フェチに目覚めちゃいそうだよ)
「なんてものに目覚めさせてくれるのよ…はぁ」
光秀「どうした」
謙信「似合っていないか?」
「いえ…似合いすぎて感動しているところです」
正直に言ったら、二人ともおかしそうに笑っていた。