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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第13章 姫がいなくなった(信長様)(後編)


――――

(姫目線)


「それで、一体どうしてこんなことになってるんですか…」


(私は越後に行って勉強するって言ったのに)


家康の御殿に呼び出されて来てみれば、何故か佐助君が居て、私にワームホールのことを教えてくれるという。

家康がものすっごく嫌そうな顔をしている。


家康「結局あんたを越後に行かせたくなかったんでしょ。
 佐助を呼び出したけど城の中に招くのは周囲の目もある。監視下に置いて勉強させることにしたらしいけど、佐助の希望を聞いたら俺に白羽の矢がたった」


家康の眉間に深い皺が寄っている。


「そ、そうなんだ…。それで…なんで信長様が私の隣に?」


私の隣には、勉強道具一式が乗った机がもう一つあった。
そこに悠然と座る信長様……。

長い足で胡坐をかいているので、私の太ももの横に時々コツンと信長様の膝小僧があたる。


信長「取れる手段を取っておくためだ。貴様が言ったであろう?
 もし佐助と貴様が同時に姿を消した場合、この世にワームホールの予測をできる人間はいなくなる。ならば、俺がやり方を知っていた方が良い」

「なるほど…」

佐助「俺としては家康さんの御殿で、まさか信長様に講義をするなんて、身に余る光栄すぎて頓死しそうだ」

「!?し、死んだら駄目だからね!?」

佐助「冗談だ。じゃあまずは簡単なところから……」


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