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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第13章 姫がいなくなった(信長様)(後編)


「信長様、本当に良かったんですか?秀吉さん、凄く怒っていましたけど…」


前に座っている舞が心配げに振り返って見ている。
そこには俺達に逃げられた秀吉が立っている。


信長「そんなことは気にせんでも良い。それとも舞はあのまま小言を聞いていたかったのか?」

「……早く信長様と出かけたいなって思っていました」


遠慮がちに舞が笑う。


信長「俺を留め置くなど誰にもさせん。行きたい時に行くまでだ」

「秀吉さんも苦労しますね…」

信長「何を他人事のように言っている。今日のことは貴様も共犯者だ」

「う……秀吉さん、ごめんなさい」

信長「城に戻ったら言ってやれ」


手綱を片手で持ち、もう片方の手を舞の腹に回す。
帯を締めていない装いは、舞の柔らかな感触を伝えてくる。

もっと直に触れたいと……男の欲求が溢れ出る。


(外だというのにこの柔らかさには敵わんな)


苦笑し、馬の腹を蹴った。

おそらく無粋な秀吉は追ってくるだろう。
少しでも舞と二人きりで過ごしたいと、目的地まで急いだ。


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