第11章 聖なる夜は騒がしく(謙信様)(R-18)
この中に入れたらと想像する。
俺の強直を離すまいと熱く執拗に締め付けてくるだろう。
眉を寄せ、きゅっと目を瞑って喘ぐ愛らしい舞の顔。
根元を蜜口で締めあげられ、滑らかな壁に絞られるように包まれて達する恍惚の瞬間。
……想像して、欲望が渦を巻いた。
(早くいれたい…)
毎夜抱いている女に、こんなにも欲情するのはおかしいのだろうか。
何度抱いても抱き足りない。達した瞬間は満足しても、すぐにまた次が欲しくなる。
男根を擦られ、先走りはだらしなく垂れて上下する動きを助けている。
互いの陰部を愛でるかすかな水音が響く。
「謙信様……ぁ、ほぐさなくても大丈夫ですから…欲しいです」
根負けした舞が手を離して身体をくねらせた。
悩ましい表情で強請る様は妖艶だった。
あの宿で見た、なまめかしく美しい片鱗が見え隠れしている。
酒に酔い、あの時のような乱れた姿を今夜見られるかもしれない。
謙信「仕置きされている身だぞ?」
指の抜き差しを早め、花芽をこねる指の動きを強めた。
「あぁ!やっ、ごめんなさい!」
謙信「もう一度……その可愛い口で強請ってくれ」
愛撫する手を早め、舞を追い詰める。
「ん、はぁっ……」
瞑っていた目を開き、斜めにこちらを流し見た目つきは、いつになく色気を含んでいる。
(綺麗だ……)
こんなに綺麗な舞が妻なのかと、時々夢なのではないかと思う。
可愛いくもあり無邪気でもあるが、夜は美しく綺麗に咲く、俺だけの花。
心の臓をギュッと掴まれたように苦しくなった。
謙信「愛している……。他の男など、見ないでくれ」
俺の指を、感触を覚え込ませるように指を速める。
クチュクチュと濡れた音が響き、舞は身悶えている。
「んっっ!!見て、ないです。謙信様しか…あぁ!!だめっ、イッちゃう」
謙信「本当か?だったら何故明智の胸元に手を入れようとした?
あれほど俺が近寄るなと言っておいたのに」
「やめっ、あ、指で…イキたくな…い、あぁ!!」
舞は最初に達する時が一番気持ち良いらしく、交わる前に指でイかされるのを嫌がる。
それを知りながら追い詰める。これは他の男に近づいた仕置きだ。