第11章 聖なる夜は騒がしく(謙信様)(R-18)
(なかなか孕まないものだな…)
子を望んで交わるようになって数か月が経つ。
龍輝達は一度の交わりだったからと、毎夜抱けばすぐにできると思っていたがそうではなかった。
下腹の柔らかさに目を閉じた。
(焦ることはない)
俺は城主ではないし、この地で暮らす一人の男だ。
跡継ぎはいらないし既に子宝に恵まれている。
だが何故か舞を孕ませたいと、追い立てられる。
特に今夜のように他の男と親しくしているのを見た日は。
膨らんだ腹を見れば、誰が見ても舞は俺のものだとわかる。
(周りの者達にわからせてやりたいのだろうな…舞が俺のものだと…)
男根に血が巡り始めた。
少し前まで愛を交わし合い、子ができたらと考えていたが、今はそれに独占欲が加わり、己が酷く醜く感じた。
独占欲のために孕ませるなどと……舞は命をかけて子を産んでくれるのだから、そんなつまらない理由でと怒るだろう。
「謙信様?」
愛撫をやめておとなしくなった俺の頭に、細い手が乗った。
遠慮がちに撫でてくる手にほっとする。
謙信「いや……枕が気持ち良くてな」
「ひ、人のお腹を枕にしないでくださいっ!」
舞が口をきくと、腹が波打って揺れた。
謙信「ふっ、褒めているのだから良いではないか」
「お腹が柔らかくて心地良いなんて、嬉しくないです…」
名残惜しいが腹から頭を上げ、舌を這わせた。
途端に舞が身体を震わせる。
「…っふ」
へそのまわりを一周し、中心に舌を差し入れた。
「くすぐったいです!あん!汚いです…あっ」
謙信「黙って感じていろ」
「あ、ぁん」
へそから肋骨へと舐め上げ、乳房の下部に行きついた。