第11章 聖なる夜は騒がしく(謙信様)(R-18)
「やだ、離してください。いやっ!」
謙信「苛め過ぎたな」
腰の後ろを支えたまま謙信様は身を起こし、私を布団に押し倒した。
背中にあたる布団の感触にほっとした。
「あ、髪が……」
謙信「少し待て」
髪が身体の下敷きになり、首が動かせない。
謙信様は私の身体を少し持ち上げ、首の後ろに手を差し込んで髪を引き出してくれた。
髪を巻き込まないよう、畳の方へ流してくれたみたいだ。
意地悪だと怒っていたのに、さりげない優しさに胸が甘く疼いてしまう。
謙信「綺麗だな…。舞を抱いていると布団や畳に髪が散らばるだろう?
櫛削った髪を乱しているのは俺なのだと、いつも…たまらなくなる」
流した髪をひと房とり、謙信様が口づけた。
謙信「少し意地悪が過ぎた。許してくれ」
「………、は、い」
はいと返事をしたものの、ジト目で見上げると、謙信様が頬やおでこ、首に口づけを落としてくれた。
「ん…」
時々こうして物言わず『許してくれ』と、くれる口づけが…好きだったりもする。
柔らかい唇がふれた部分がじわじわと熱を上げた。
謙信「今夜はもう感じていろ…動くぞ」
「あっ、ぅ」
蜜壺の中で大人しくしていたものが、途端に荒々しく牙をむいた。
激しく腰を振り、膣壁を抉り、奥に力強く先端があたった。
謙信「はっ、奥が良いのだろう?」
謙信様の腰がぐるりと円を描くように動いた。
子宮口にピタリと合わせられた先端は動かない…。
膣壁を圧迫されたまま刺激は与えられず、変な気分になる。
「あ、ぅん」
刺激を求めて腰を揺らすと、少しだけさっきのようにコリコリという感覚が味わえた。
「あ、やめない、で……ここに…」
目を開いてお願いする。
言わなくても本当は謙信様もわかってるはず。