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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第9章 姫がいなくなった(家康)



舞のことを考えればどうにかなりそうだっだから感情を凍らせた。

人が持つ温かさを失くしたんじゃない。


自ら切り捨てたんだ。


寂しい、悲しい、戻ってきてと考えてしまえば、心が押しつぶされてしまうから。

舞が居なくても平気、俺は大丈夫。
ほら、普通に生活できているでしょうと、偽ってきた。


三成が帰ってくると信じているのに、俺が信じてあげられないのは、

期待が適わなかった時、今度こそ俺は絶望してしまうからだ。

強がって平気を装って守っているのは俺自身の心。

可愛くて、温かくて、優しい舞を失って…平気なわけない。



家康「く、そ…。なんで思い出させるんだよっ!」


本を乱暴に閉じて、目に入らないように滅多に使わない戸棚にしまった。

舞への想いに溺れそうになって、息が苦しかった。



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