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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第8章 姫がいなくなった(秀吉さん)


信長「何故戻ってきた、羽黒。ああ、餌を届けに来たのか」

「チャ?(餌?)」


羽黒が口に咥えているのを見て、飛び上がった。


「チャ!?チャ!!!チャ!!(毛虫!?うそ!!!ムリ!)」


羽黒の立派なくちばしに挟まれて、大きな毛虫さんが……ミョンミョンと動いている。


「チ、チャ~~~~!!!!(いやぁ~~~~!!!!)」


羽をばたつかせて天主の襖へと移動する。


「チャ!!チャ~~!!(開けて!!誰か、助けて~~!!)


羽で襖をパシパシと叩いて、体当たりする。


『あんなの食べるくらいなら死んだ方がマシだよ~~~』


毛虫さんに失礼なことを言っているのはわかるけど、無理だ。生理的に受け付けない。


信長「………ふっははは、羽黒、どうやらあいつはその餌を気に召さんようだ。置いてこい」


バサリと羽黒が飛んでいった。


「チャ~~~(せっかく持ってきてくれたのにごめんね、羽黒…)」


気持ちは凄くありがたいんだけど、お腹もぺっこぺこだけど、あれは食べられない…。


信長「好き嫌いしていてはいつまでも飛べるようにならんぞ?」

「……(好き嫌いっていう問題じゃないです、信長様……)」


この先どうしたら良いのか途方に暮れた…。


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