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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第8章 姫がいなくなった(秀吉さん)



「……チャ……(怖い)」


指一本に掴まらせようとして、私がフラフラと覚束ない動きをしていると眉を寄せた。


信長「このように不器用な成鳥は初めてだ。よく今まで生きてこられたものだ」


これでも手先は器用なほうなのに……。
ショボンとしていると、信長様はニヤリと笑った。


信長「それに人の言葉を理解しているようにも見える」

秀吉「そういえば先ほども私の言葉に返事を……」

光秀「ほう?では案外その鳥が舞なのではないのか?」

「チャ!チャ!チャ!(光秀さん、鋭い!すごい!)」


興奮して鳴いてみせたけど、秀吉さんに一蹴された。


秀吉「ははっ、まさか!冗談を言っている暇があったら舞を探せ」


秀吉さんは信長様から私を受け取り、皆に捜索の指示を出し始めた。


「チャチャチャチャッ!!!!
(秀吉さんの馬鹿っっっ!!!!)」

秀吉「いたたたっ!?どうした急に!?」


せっかくのチャンスをふいにされ、ムカついたので手のひらをつついてやった。


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