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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第7章 姫が居なくなった(三成君)


謙信を止めようとした舞様が体勢を崩して馬から落ちた。


謙信「舞っ」

三成「舞様!」


落馬しただけでも大ごとなのに、場所が悪かった。
馬と馬の間。

突然目の前に落ちてきた舞様に、驚いた馬が前足をあげて嘶(いなな)いた。


三成「っ」


がしゃっ!


馬の脚が落ちる場所を予測した時には刀を投げ出していた。
両足で馬を制し、両手で手綱を引く。

出来る限り馬の向きを変えたが足りず、馬の右足が舞様の肩にあたった。


「うっ!!」


ゴキッと太い骨が折れる音が聞こえた。


三成「舞様っ」


馬から飛び降りると、興奮した馬は走り去っていった。


三成「舞様!」


倒れている舞様に駆け寄ると、謙信までも下馬して膝をついた。
小さな身体は声をかけても動かない。


謙信「舞っ、しっかりしろ!
 貴様…っ、女の身を傷つけてなんとするっ」


責め立てる表情は鬼気迫っていた。
本気で舞様を案じている。


三成「申し訳ありません…間に合わず…」


左右色違いの目が、私の両手を見た。

手綱を引いた時に出来た傷から流血している。


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