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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第7章 姫が居なくなった(三成君)


急いで天幕を張るように命じていると、舞様につけていた護衛達が走ってきた。
その表情に嫌な予感がしたが、それは的中した。


三成「……舞様が居ないっ!?」

家臣「はい。最後の急襲を受けた際には姿を確認しております。
 しかしながら隊列を整えた時には馬ごとお姿が見えず…申し訳ございません」


(なんということだ。もっと早く隊列を正しておけば良かった)


この辺り一帯の地図を広げて、舞様がはぐれてしまっただろう場所を予測していく。


三成「ここと、この辺りだと思われます。しかし今来た道は戦火が激しい………」

光秀「この道を行き、回り込めば良い。ただし遮るものがない。大勢で動けばすぐに気づかれるから少人数で行け」


光秀様が今来た道とは別の道を指で示した。


(助けに行ってあげたい。戦場で取り残され怯えているだろうあの方の元へ、今すぐ)


ぐっと握り拳をつくると手のひらに爪が食い込んだ。


三成「捜索隊を編成します」


護衛につかせていた者と、他数名を選出し早々に出発させた。
それを見送り、戦局をみようと地図を広げた……が、何故か地図が視界からいなくなった。

地図を追っていくと、厳しい顔つきの光秀様が地図の端を掴んでいた。


三成「……光秀様?」

光秀「お前も一緒に行ったのかと思えば、何をしている?」

三成「戦局を見て、指示を出さなくては…」


当初入ってきていた情報と、今の状況は大きく違っている。
上杉軍の布陣を確認して指示を出さなければいけない。


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