第39章 桜餅か桜酒か(信玄様&謙信様)
佐助「あ、舞さんがフリーズした」
幸村「ふりいずはわかんねえけど、まあ良かったんじゃないか?
こいつ、ぜんっぜん気づいてなかったし」
義元「謙信にしてはすごく我慢していたよね。
ね、信玄」
信玄「ああ、そうだな。さてそろそろ城に帰るとするか」
信玄は気持ちの良い笑みを浮かべて腰を上げた。
予想していた反応とは明らかに違ったため、義元は不穏を感じて控えめに眉を寄せた。
義元「随分とおとなしいね。
信玄も舞に気が合ったんじゃないの?」
信玄「ようは二人きりにさせなきゃいいんだよ」
詳細はわからないまでも信玄の言い方からすると、謙信の邪魔をしようとしているのは確定だ。
義元「はぁ…謙信は凄く怒るだろうね」
信玄は含み笑いを返し、佐助の肩に手を回してどこぞへと歩いて行った。