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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第38章 息が止まるその時に(謙信様:誕生祝SS2025)


夜通し抱かれて眠りに落ちる瞬間、急な不安に襲われて眠気に抗った。


(起きてまた過去に戻っていたらどうしよう…)


「ん……」


抗ったところで体力は枯渇していて眠い。

眠たいのに眠れずモゾモゾしていると、謙信様が頭を撫でて寝かしつけてくれる。


謙信「何を怖がっている?
 ずっと抱きしめていてやるから、そのまま眠れ。
 例え悪夢であろうと俺が追い払ってやる」

「謙信様なら悪夢の中に入ってきて刀を振り回しそうですね。
 本当にやりそうでおかしいです、ふふ」


実際、さっきの悪夢から引き揚げてくれたのは謙信様だった。夢にまで介入できる恋人は謙信様以外いないだろう。

謙信様が静かに笑う気配がした。

抱きしめられているのに、まだ足りない。


(あ、そうか。足りないなら…)


夢から覚めた時にこの場所で謙信様に会えるように

私は身を寄せて、謙信様を抱きしめた。




END
→次ページ おまけ(兼続さんside)

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