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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第5章 姫がいなくなった(元就さん)


元就「誕生日に贈り物ひとつないのかよ」

「さっきの除菌グッズがそうだったんですけど…」

元就「はっ、色気のねえ贈り物だな。ひとつ欲しいものがあるんだが貰ってもいいか?」

「嫌な予感しかしないんですけど、一体なんですか?
 言っておきますけどまだ身体を許すつもりはないですからね」

元就「身体の一部だ………」


唇に触れた指には手袋が嵌っていなかった。

直に触れた温もりに舞がパチパチと目を瞬かせ、やがて嬉しそうに目を閉じた。


「ん………」


触れるような口づけを信じられない気持ちで受け止めて、舞は甘い吐息を漏らした。


元就「もう消えるなよ」

「それはあちらの事情なのでなんとも……でもその度に除菌グッズ買えるからいいのかな」

元就「除菌なんとかは良いから、ずっとこの世界に居ろ」

「え?だって、あ………」


舞の夜着にするりと手が入ってくる


「あ!駄目です!」

元就「舞を俺のものにして、この世界に根付かせれば……永遠にこの世界の住人になれるかもな?」

「ん!あ、元就さんっ……」

元就「お前自身が誕生日の贈り物だな。
 戻ってきてくれて……安心した」

「え?今なんて…?」

元就「何も言ってねーよ」

「うそ、なんか言ってた、あ…」


誤魔化すように元就の手が舞を暴く。


「は、ぁ…まだ駄目って言ったのに…」

元就「明日も知れない戦国の世でそれは通用しねえなぞ。観念しろよ…?」

「ん……」



すすり泣くような甘い啼き声は、夜空が白み始めるまで止むことはなかった。


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