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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第5章 姫がいなくなった(元就さん)


「ち、違います!安土の皆とはそういう関係じゃないんです!
 私は……」

元就「安土の連中じゃなければ、越後の連中か?謙信や信玄もお前に目をつけていたからな。女としてというよりも戦の駒としてな」


元就の乾いた笑いに舞は表情を歪めた。
違うというふうに顔を横に振っている。


「も、元就さんは………」


か細い声が絶望に震えている。


元就「俺がなんだ?」

「元就さんは…私のことを戦の駒としか見ていない……んですよね」


絞り出すような苦しい声に、元就の胸が何かに掴まれたように苦しくなった。


元就「当たり前だ。それ以外何があるんだ」

「……っ」


舞が俯いた拍子に、肩まである髪が表情を覆い隠した。


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