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☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第4章 姫がいなくなった(兼続さん)


ところが…


兼続「舞は荷物を抱えて大変重たくなっています。
 謙信様に抱かせるのはどうかと……」


赤みを帯びていた頬はさあっと白くなった。


「重たいなんて…………ひどい。兼続さん…。
 女性に言ってはいけないワードランキング上位の言葉ですよ」

謙信「兼続、俺ならばそのくらい問題ない。さあ、舞、おいで」

「うぅ、謙信様、優しい……」


謙信の方へ行こうとする舞をまたしても兼続が妨害する。


兼続「駄目です。本当に重いのでっ」


兼続は荷物ごと舞を抱きしめ、舞は『本当に重い』というワードにショックを受けている。

舞を渡そうとしないばかりか、禁句を2度も口にした家臣に、謙信の眼光が鋭くなった。


謙信「俺の腕は飾りではない。大丈夫だと言っている」

兼続「いえ、大事なお身体ですので」

謙信「いいから早くよこせ」

兼続「駄目です」

「あ、あのお二人とも仲良くしてください…あ!ハムスターが一匹いないっ!?」

謙信「なに!?」

兼続「確かなのか?」


箱の中には小さいロボロフスキーが手をくるくるさせて顔を洗っている。
少し大きい身体のゴールデンハムスターがいない。


「た、大変っ。おーい、出ておいで~」


夜の春日山に、ハムスターを探す舞の声が響き、それを聞きつけた者達が集まってきた。



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