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ハイキュー 短編夢小説集

第6章 花巻貴大夢 ボーイシュークリームガール


「と、言う訳でシュークリームガールと珍道中行ってきた」
「うん、意味が分からないな」
「文句あるなら俺のジャンプ返せ」

 話半分にジャンプを読んでいる松川に言うと、松川は顔を上げて言った。

「てかさ」
「ん?」
「名前、聞かなかったのか?」
「あー……」

 顎に手を宛て、花巻は昨日の会話内容を思い出しながら答えた。

「美味いシュークリーム売ってる店の話して、今度一緒に行く約束したけど、互いに名乗ってねぇな」

 いや、一緒に出掛ける予定組んだ癖に名前を未だに知らないとか、どれだけシュークリームの優先順位が高いのだと、松川は呆れ返ってジャンプに視線を戻し言った。

「もうめんどくせぇから永遠にシュークリームガールとシュークリームボーイでいろ。ボーイミーツガール、じゃなくてボーイシュークリームガールじゃん、お前ら」

 松川の言い回しにそれは良いかもしれない、と花巻は考えていた。
 恋愛とかなしのシュークリーム愛好家としての同士であり、好敵手であるのがシュークリームガールなのだから。
(2021,5,5 飛原櫻)
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