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【クロスオーバー夢小説】ソラのコ【REBORN×銀魂】

第9章 空7 家族


「いつもの事だからほっとけばいい。それよりもリュウとフェイは何処に行ってるんだ?」

二匹の事を尋ねられ、飛鳥は笑顔で答えた。

「せんせーとおでかけ!」

 ああ、だから珍しく飛鳥と一緒にいなかったのか。と晋介は納得した。


 飛鳥が松下村塾で暮らす様になってから早いモノで二年の歳月が過ぎていた。赤子だった飛鳥も己の足で立ち、言葉も話せる子供へと成長をしていた。
素直で純真、好奇心旺盛な性格へ育っている飛鳥の事は、目に入れても痛くない程に可愛い妹へとなっている。
 現に晋介と小太郎の溺愛ぶりは凄まじく、一見冷たく扱っている様に見える銀時も飛鳥の事が大事で大事で仕方なかった。


「飛鳥」

 外出から戻ってきた松陽に声をかけられ、飛鳥は笑顔で飛びついた。

「せんせーおかえりなさい!」
「ただいま」
「リュウとフェイもおかえりー!」

 松陽から離れ、共に戻ってきたリュウとフェイにもギューッと飛鳥は抱き着いている。二匹もスキンシップには慣れ切っている様で、嫌がる素振りを一切見せない。
 まぁ、昔はリュウは尻尾を踏まれるわ、フェイは飛ぼうとした瞬間に飛びつかれるわ大変だった。が、二匹は本能で察知出来る様になったらしく、飛鳥が近付いている事が分かれば動かない様にしている。

「ちゃんとお留守番は出来たかな?」

 松陽が尋ねると飛鳥はぷぅ、っと頬を膨らませながらに言い出す。

「銀にぃがおいてく!」
「それは困った兄さんだね」

 苦笑いしながら頭を撫でてやると、やっと命懸けの攻防が終わったらしい銀時と小太郎が戻ってきた。
 銀時は兎に角逃げ足が速いらしく、小太郎の刀をのらりくらりとかわして逃げ切ったらしい。

「松陽先生、ちょっと飛鳥の事甘やかし過ぎじゃね?高杉もヅラもそーだしさァ」

 別に良いけど、と言う雰囲気で言う銀時に松陽は笑いながらに言う。

「そう言う銀時もかなり飛鳥の事を甘やかしてると思うけどね。お前は本当に嫌だったら一緒にいないだろう?」

 図星をつかれ、銀時は誤魔化す様に頭をかいていた。早足であっても飛鳥の事は常に確認していたし、転びそうになれば歩調を落としていたのだから。

「さて、と。夕餉の買い出しに行くけど銀時と飛鳥はどうする?」
「いく!おてつだいする!」
「俺はいいや」
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