【クロスオーバー夢小説】ソラのコ【REBORN×銀魂】
第9章 空7 家族
笑顔で飴玉を受け取ると、飛鳥は自分の分を口に含み嬉しそうに転がしていた。
「本当に何から何まで」
「良いって事よ」
幸せそうに飴玉を舐める飛鳥の頭を撫でながら、店主はハッキリと告げる。
「飛鳥ちゃんはこの村皆で育ててる村の子、だからなぁ。飛鳥ちゃんが元気に成長してくのを見守るのが村の楽しみさ」
店主の言葉に胸がジーンと暖かくなるのを、松陽は感じずにはいられなかった。
今度老婆に新しいお手玉を貰う事を約束し、魚屋を後にした。
コロコロと口の中で転がる飴玉は甘く、日が沈む空は茜色に染まる。
「からすがないたら、かーえろっ」
しっかりと繋いだ手から伝わる温もりに飛鳥は嬉しそうにしている。
繋いだ手は決して離さず、家族の待つ家に帰ろう。
ソラのコ
空7 家族
(2021,2,18 飛原櫻)