【クロスオーバー夢小説】ソラのコ【REBORN×銀魂】
第6章 空4 増えていく友人
どうしようかと慌てている綱吉を見ていた飛鳥は新しい乱入者に気が付いて珍しく自分から口を開いた。
「京子」
そこにいるのは何時もと変わらない笑顔の京子であり、綱吉は顔を赤くしながら言う。
「京子ちゃん!ど、どうしたの?」
「良かったー。ここにいたんだね」
ニコニコと笑顔で言う京子に珍しく飛鳥から声をかけ続けていた。
「どうかした?」
尋ねれば京子は笑顔で答えた。
「うん、飛鳥ちゃんお休みしていた間の授業のノート渡してないなって思ってね。それから聞きたい事があるの」
「聞きたい事?」
京子は他のクラスメイトと違い飛鳥に勉強の分からない事を尋ねてきたりはしていなかったので珍しいと思いながら飛鳥は言う。
「京子が勉強を聞きたいなんて珍しい」
すると京子は首を振りながら言うのだ。
「違うよ、私が聞きたいのは勉強の事じゃないの」
「?」
それ以外で自分に尋ねたい事があるのか、と思った所、京子は言った。
「飛鳥ちゃんの髪型の事なの」
京子の一言に山本も今朝廊下で尋ねていた事を思い出して言った。
「そー言えば今朝聞いたまま返事聞いてねぇっけな。結局イメチェンしたのか?」
山本にそう言われ、飛鳥は己の髪の毛に目をやった。
今まで必ず二つ縛りしていた自分の髪の毛は一本に縛られている。その縛っている根本にはあの結い紐が一つだけ有った。
違和感があり落ち着かない髪型……。
「そ、その事なんだけどさ……」
飛鳥が口を特に開こうとしていない事を理解している綱吉は代わりに答える事にした。飛鳥の髪型が変わった理由を…………。
「……と、言う事なんだ」
一通りの事を綱吉が話すと獄寺が最初に口を開いた。
「十代目の妹様の大切な結い紐が行方知れずとは……。ここは十代目の右腕の俺が見つけてさしあげなければっ!」
一人力む獄寺を横目に京子は尋ねた。
「やっぱり並盛神社で落としちゃったのかな?」
「一応一通り探したのだけどさ……見つからなくて」
「ん――、鈴って光ってるから猫とか烏とかが拾っちまった可能性もあるよなー」
顎に手を当てながら言う山本の言葉に綱吉は項垂れながら言う。
「だよね……。そうなると見つけるの不可能に近くなっちゃって…………」