【クロスオーバー夢小説】ソラのコ【REBORN×銀魂】
第6章 空4 増えていく友人
「もー朝練終わりだから一緒に教室行こうぜ!荷物取って来るからちょい待っててくれな!」
返事も聞かずに部室へ走っていった山本だったのだが、飛鳥は律儀に待つ事にした。山本が戻ってくるまでする事もなく、ぼやーっと空を見上げて時間を潰す事にした。
今日も綺麗な青空で、清々しい初夏だ。
大好きな空に心を奪われる。
何時間でも見ていられると見上げていると制服に着替え終わった山本が笑顔で駆け寄ってきた。
「お待たせっ!教室行こうぜ」
にぱにぱと笑う山本に飛鳥は無言で頷いた。
教室へ向かう途中、山本は笑顔で色々と話してきていた。それに対して飛鳥は薄い反応しかしていなかったのだけれど、山本は全く気にならないらしく話続けている。
もう教室は目の前だ、と言う所で飛鳥の何時もと違う姿を気にしていた山本はやっと尋ねた。
「そー言えば今日はポニーテールなんだ。何時も二つ縛りしてたから新鮮だなー。暑くなってきたから髪型変えたのか?」
質問に答えようとした瞬間、教室から綱吉が出てきたのだ。その表情は分かりやすい位に心配をしていた。
「綱吉。どうかしたの?」
首を傾げる飛鳥を見つつ、山本は笑顔で言う。
「よっ、ツナはよー!話したい事あるんだけど昼休みいいかー?」
「山本おはよう。話って……?」
尋ねつつも綱吉の視線は飛鳥にあり、山本はそれにも慣れた様子で答えた。
「まぁもうホームルーム始まるし昼休みゆっくり話しようぜ。なっ、飛鳥もそれで構わないよな?」
ぽん、と背中を叩かれ飛鳥は無言で頷き答えた。綱吉の事を気にしながら…………。
午前中の授業は何時もと変わらずに終わった。相変わらず分からずに悪戦苦闘している綱吉にすらすら進めていく飛鳥。
京子や山本に声を掛けられたりしながら、昼休みを迎えた。昼食は屋上で話をしながら食べようと山本に言われ、初夏の風を感じながら話をしていた。
「飛鳥に野球部の練習試合を?」
「ほら、前にもしてもらった事合っただろ?また頼めねぇかってな」
パン、と手を合わせながら頼んでくる山本に綱吉は困った顔をしながら飛鳥を見た。その様子に山本は言う。
「ツナが良いって言うなら飛鳥は構わないらしいからよー。な、ツナ頼むぜ!」
頼まれたら断れない性格の綱吉なので、どうしようと山本を見つめていた。