【クロスオーバー夢小説】ソラのコ【REBORN×銀魂】
第6章 空4 増えていく友人
数週間ぶりの学校は今までと違っていた。今まではそんな事なかったのに、こんな事初めてだった。
綱吉に対する周りの目、対応。それから…………。
「ツナ君、飛鳥ちゃん、おはよう」
教室に入るなり笑顔で京子が挨拶をしてきた。今までならば自分の席に着いた時に京子が声を掛けてきていたのだが、今日は違った。
綱吉が一緒にいる状態で二人に対して挨拶をしてきたのだ。
「きょっ……京子ちゃんおはよう!」
嬉しそうに緊張気味で挨拶を返す綱吉の姿を横目で見つつ、飛鳥も答えた。
「……おはよう」
ボソッとした挨拶だったのだけれど京子は全く気にならないらしく、何時もと変わらぬ笑顔で言うのだ。
「あのね、飛鳥ちゃんが学校休んでる間に転校生が来たり色々な事が合ったんだよ」
楽しそうに言う京子の言葉に朝登校している時に綱吉が話してきた事を思い出した。
『あのさ、転校生が来たんだけどさ……その転校生がちょっと…………あの……マフィア絡みで、さ……』
困った様に説明をしていた綱吉。避けようとしても避けられていない現状の様だった。
「きっと飛鳥ちゃんも仲良くなれると思うよ!だってツナ君と凄い仲が良いんだもん」
満面の笑みで言う京子に綱吉はから笑いをする事しか出来なかった。
実際は違います。もの凄く困っているんです。
なんて言える訳がなくて笑って誤魔化すしか綱吉には出来なかったのだから。そんな綱吉の心境を理解しているのかしていないのか分からないが、飛鳥は小さく頷いての返答だけをした。
「あ、そうだ。それからね」
「「 ? 」」
何か思い出した様な京子に対して二人一緒に首を傾げる動作についくすくすと笑みが零れながら言う。
「山本君がね、飛鳥ちゃんの事探していたよ」
「山本が?」
飛鳥が答える前に綱吉が尋ねると京子ははっきりと頷きながら続けた。
「うん、なんか頼みたい事があるみたいでね。最近ずっと飛鳥ちゃん来てなかったから来たら伝えて欲しいって言ってたの」
「…………何処にいる?」
乗り気じゃなさそうな声色だったけれど尋ねてくる飛鳥に京子は笑顔で答えた。
「確か今の時間は野球部の朝練で運動場にいたよ」
言われてチラッと時計の時間を確認して机の上に鞄を置くと飛鳥は言った。
「運動場行ってくる」