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【クロスオーバー夢小説】ソラのコ【REBORN×銀魂】

第5章 空3 少女の笑顔


「ツナ君」

 放課後帰る為の支度をしていた所、後ろから声を掛けられて綱吉は振り返った。

「京子ちゃん!」

 其処にいたのは京子であった。京子から声を掛けられた事に有頂天になりながら綱吉は尋ねた。

「ど、どうかした?」
「あのね、飛鳥ちゃんの事なんだけど……」

 京子の口から飛鳥の名前を聞き、綱吉は飛鳥不在の席を見た。


 何時も必ず無言で座っている姿が無い。


「飛鳥ちゃん最近休みみたいで心配だったから。調子悪いのかな?」

 心配そうに尋ねてくる京子の事を心配させない様に、綱吉は出来るだけ笑顔になって答えた。

「だ、大丈夫だよ。飛鳥気が向かないと学校休む事前も何度か合ったし、体調が悪い訳じゃないからさ」

 そう、飛鳥が学校をサボる事は今回が初めてでは無かった。定期的にだが、学校に行く事を拒み一人ふらりと学校が終わるまで出かける事は今までも合ったのだ。


 どの様な基準かは分からないが、暫くすれば何事も無かったかの様に元に戻る。


 綱吉はそうなるまで待つしかなかった。理由が分かる時は話をして飛鳥の気持ちがスッキリする様にして。

「病気じゃないんだね、良かった」

 ニコッと笑顔で言う京子にドキドキしながらも頭の中には飛鳥の事があり、正直に今の事を幸せに感じられない事を綱吉は少し残念に感じた。
 あれ程憧れ恋をしている京子の事よりも、飛鳥の事の方が頭を占めているのだ。

「それじゃあツナくんまたね」

 笑顔で手を降りながら帰っていく京子に手を振り返し、その姿が見えなくなったらすぐに鞄を肩に掛けて教室を飛び出した。
 一分でも一秒でも早く、自宅に戻り飛鳥を探しに行きたかった。話したい事が沢山ある、聞いて欲しい事が沢山ある、話して欲しい事だって沢山あるのだ。


 飛鳥の顔が見たかった。
 自分にだけ見せてくれるあの表情を…………。


(飛鳥…………)

 帰路を必死に走りながら飛鳥が帰宅している事を綱吉は切実に願っていた。


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