【クロスオーバー夢小説】ソラのコ【REBORN×銀魂】
第4章 空2 崩れた日常
「それは悪い事なの?」
サラッと尋ねてくる飛鳥に綱吉は振り返って言った。
「だってあんな事言われたんだぞ!飛鳥嫌な思いしただろう !? 」
兄妹をいきなり否定された事、を言っているのだと理解した飛鳥ははっきりと答えた。
「気にならない」
全く気にならないと言ったらそれは嘘になる。学校の人間が言う冗談とリボーンが言ったのは別であると理解していたから。
リボーンは確証を持って言って来ていたのだから。
それでも平気な理由が飛鳥にはあった。
「綱吉はにぃだから。周りはどうでもいい」
「飛鳥……」
ギュッと繋がっているこの手がある限り。暖かい温もりがある限り。
綱吉が想ってくれる限り。
「綱吉は私のにぃでしょ」
そう言う飛鳥に綱吉は両手をしっかりと握り締めて頷いた。小さく暖かい飛鳥の手は答える様に握り返してきて。
「うん。…………俺は飛鳥の兄貴だよ」
「綱吉がそう思ってくれてれば十分だよ」
だから大丈夫。そう伝えてくる飛鳥に向かって綱吉は言って来た。
「何とかしてみるから、俺」
だからまた二人の平和な日常が続けられるから。それが二人の願いだから。
けれど、現実はそう上手くいかない。この日、当たり前だった生活が崩れ出した。
ソラのコ
空2 崩れた日常
(2016,4,4 飛原櫻)