• テキストサイズ

【クロスオーバー夢小説】ソラのコ【REBORN×銀魂】

第4章 空2 崩れた日常


 と、言うよりも今は自分の置かれているこの状況をどうにかしなければならなかった。

「兎に角!俺はそんな訳の分からない事迷惑だし知らないよ!」

 ドン!とテーブルを叩きながら言ってやったのだが、リボーンは飛鳥の事を不自然な位に見ていたのだ。

(何でそんな目で飛鳥の事を見るんだよ……)

 正直自分の事は好き勝手に見ればいい。でも飛鳥に対しては別だ。


 自分の大切な妹を差別する様な目で見て欲しくない。


 リボーンの視線に不快感を感じ出した綱吉が口を開こうとした瞬間、リボーンがハッキリと尋ねてきたのだ。


「お前本当に沢田綱吉の妹か?」


 その一言に飛鳥も綱吉も目を見開いた。いきなり現れた人物に兄妹である事を否定されたのだ。

「…………ふ」

 綱吉はキツイ位に握り拳を作り、激しくテーブルを叩いた。

「ふざけるな!飛鳥は俺の妹だ!」

 何も答えない飛鳥の手を掴むと、綱吉は乱暴に部屋を出て行こうとする。それに対しても飛鳥は何も言わず、唯黙って綱吉の事を見つめていた。

「俺は絶対に家庭教師なんかいらないし冗談じゃない!」

 そうリボーンに告げ、どかどかと階段を降りていく。

「ツッ君?アーちゃん?何処に行くの?」
「ご飯外で食べ来る!」

 奈々の顔を見る事もなく、告げるだけ告げると綱吉はどんどん外へと飛び出していった。しっかりと飛鳥の手を掴んだまま…………。
 その姿を綱吉の部屋から見るリボーンは小さく呟く。

「話に聞いた通り…………か」

 ずかずかと歩く綱吉に向かって、飛鳥はやっと口を開いた。

「綱吉、大丈夫?」

 怒っている事など尋ねなくても分かっていたので、そう声を掛けた。いや、そう思ったから言ったのだ。
 声を掛けたら綱吉は歩みを止め、小声で答えた。

「…………ごめん」

 そう一言。

「………………どうして綱吉謝るの?」

 何に対して謝ってきているのか分からず、首を傾げると綱吉は言う。

「……俺が駄目駄目過ぎるから家庭教師まで来る羽目になったから」

 駄目人間だから家庭教師と言うリボーンと言う人物が来た。そしていきなりあんな事を言われた。


 それは全部自分が駄目人間だからなんだ。


 そう言っている様だった。
/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp