【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第24章 第二十一話 ヘイジョウシン
正直に言ってしまうとバレない様にヤるのも興奮するんじゃないかと思っているが、失敗したら見つかってしまうリスクが高い行為だ。
それに時間帯を考えても、親が俺に声をかけてくる事も多いのだから今は我慢する事が最善になる。
「……はぁ、何するか」
溜息を付いてから足元に転がっているバレーボールを拾い上げる。手の中でくるくると回していると、背中にぽすっとすり寄ってくる感覚に手を止めた。
「伊織、どうした?」
「なんでもない……けど、このままでいい?」
「おう、好きなだけ俺に依存しろ」
「…………うん」
布団を被ったままの池ヶ谷の体温が背中に広がる。それを感じつつ再びボールを回し始める。ボールの感覚をしっかり確かめているとやっぱり性欲が出てこない事に気が付く。
自分のバレー欲に驚きつつもする事がないのだし、ただただ触り続ける。
池ヶ谷の方も何も言わず、ただ黙って寄り添い続けている。聞こえる心臓の音を聞く限り、落ち着いている事だけは分かった。
無言でただ一緒にいるだけの時間は初めてで。でもそれもまた凄く幸せだと感じて心地良い時間だった。
二人だけの居心地良い空間。それがずっと続いて欲しいのにそれは叶わない。
「飛雄ー!出前ラーメンにしようと思うけどあんた何食べたいー?」
現実に引き戻す様に母さんの声が聞こえた。階段下からの声に聞こえたから部屋に入る事は無さそうだ。
母さんの声を聞いた途端に俺に触れている池ヶ谷の手が震えだした。見つかる事の恐怖に震え出したのだろう。
震える池ヶ谷の手をしっかりと握り締め、返事をしてやる。
「豚骨ラーメンと餃子!後腹減ってるから餃子二人前がいい!」
「はいはい、食べるの好きねぇ」
呆れ声が少しずつ遠くなる。部屋に来ない事は確定した。ホッと一息付いて池ヶ谷の事を見る。
恐怖で青白い顔をしているので、被っている布団を払って抱き締めた。
素肌の柔らかさを感じながら撫で回して、全身を愛撫してやる。乳房を掴んで乳首を吸う。
愛撫からの快感に声が出そうになったのか、池ヶ谷は慌てて自分の口を手で塞いだ。
俺の愛撫に紅潮させ、涙目で俺を見てくる。
「声、絶対に出すなよな」
ちゅぱちゅぱと音を立てながら交互に乳首を吸い尽くす。