【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第22章 第十九話 テ
三日間で触らせていない場所はなくなっているのだけれど、かと言って羞恥がなくなった訳ではないので、池ヶ谷は触られれば真っ赤な顔をする。
「俺今すっげー幸せだ」
「……飛雄様」
「ずっとこのまま二人っきりが続けばいいのに」
「…………」
手放さないと告げる様に池ヶ谷を強く抱き締める。俺の言葉に対して池ヶ谷は何も言ってこない。きっと困った表情をしているに決まっている。見なくたって分かる。
池ヶ谷が自由の身になったら確実に俺の元から逃げていくのだから。
「風呂出よう」
「…………うん」
全身の泡を流し落とし、脱衣所へ出てタオルで身体を綺麗に拭いてもらう。
拭いてもらって服を着ている間に池ヶ谷は自分の身体を拭いている。全裸でいる事も踏ん切りがついたのか、服が欲しいと要求はしてこない。
拭いて湿った髪の毛を触っている姿すら愛しい。指先一つ一つの動きがエロくて仕方なかった。
「早く部屋に戻ろうか」
「うん……」
ぐいと手を引き池ヶ谷を部屋へと連れ戻す。部屋に戻るとドライヤーを手渡し髪の毛を乾かせる。
池ヶ谷にやってもらうのは初めてだったが、女子は使い慣れているみたいで俺よりも早くに乾かしてしまう。
自分の髪の毛を乾かすのも手馴れたモノだ。ひと段落ついたと一息付いているのでぐぃっと腕の中に抱き寄せた。
むにゅっと潰れる胸の感触がたまらない。
「伊織」
「な……に?」
「呼びたいだけ」
むにゅむにゅと尻を揉みながら池ヶ谷の身体を堪能する。耳元で囁き、身体をその気にさせていけばいい。
「伊織、俺だけのモノだ。伊織のモノ全部俺だけにくれ」
抱き締め、池ヶ谷の身体を貪り尽くすだけだ。
(2016,3,31 飛原櫻)