【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第4章 第一話 キッカケ
トントン、と階段を上がっていく姿を見て見えなくなったら玄関に置いてある靴に素早く手を伸ばすと、鞄の中に突っ込んで『居る』と言う証拠を隠す。
これでもし親が帰ってきたとしても、来客がいるなんて絶対に気が付く訳がない。
心を落ち着かせる様に深く深呼吸をしてから台所へ向かい、コップ一つと麦茶の入った入れ物を持って自分の部屋へと向かう。
誰もいない、いるのは自分達だけ。
そして今朝親からは帰宅が深夜になってしまう可能性が高いと言われていて、時間に怯える事もない。
ゴクリ、と生唾を飲み込んでから自室のドアを開けて中へ入った。
(2016,3,16 飛原櫻)