【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第15章 第十二話 ヤリタイコト
ぐぃっと振り向かせた衝動で結合部が離れ、膣内(なか)から異物が出た感覚に声を漏らした。
「伊織伊織っ」
「んっ……」
強く抱き締め何度も深くキスをする。目覚めたばかりだし身体に力が入らないらしく、池ヶ谷は俺にされるがままでいる。
舌を絡めとって何度も唇と重ね合い、懇願する。
「好きだって言ってくれ……愛してるって言ってくれ……」
懇願すれば池ヶ谷は俺の頬に手を当て、すり寄って言う。
「好き。好き、飛雄様。愛してるの、飛雄様」
「……もっともっとだ」
「愛してる、貴方だけなの。飛雄様好き」
「……まだだ…………」
「飛雄様、愛してる、好きなの、貴方の事が好き……大好き……愛してる」
「伊織っ」
脅して無理矢理言わせている偽りの言葉だとしても、池ヶ谷の口から発せられていると言う事実で俺の心が落ち着く。胸の中に抱き締めれば、どんどん平常心へ戻っていくのがよく分かる。
池ヶ谷の手が背中に回り、弱弱しい力で抱き付いてきて言葉を紡ぐ。
「好き、大好き、愛してる」
「俺もだよ、伊織」
まるで恋人かの様に抱き合い好意の言葉を無様な程、互いに言い続けた。
(2016,3,25 飛原櫻)