【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第13章 第十話 ショウキュウシ
「それ腕の下に後ろから入って来るって事だよね !? 凄い食べ難いよね !? 絶対に嫌!」
折角名案だと思ったのに拒否されて、小さく舌打ちをしてから池ヶ谷のカレーに目をやった。
「おかわり持ってくる?」
すぐに視線に気が付いた池ヶ谷が言うので、椅子から立ち上がって言う。
「自分で盛るから伊織はちゃんと食ってろ」
俺の気遣いが嬉しかったのか、笑顔を向けるからサラッと言い加えた。
「体力戻ってもらわねーと困るし。今夜はヤりまくりで気ぃ失うとかなしな」
「もうヤらないよっ !? 」
ぼふんと顔を赤くして拒否してくる池ヶ谷に笑顔で言う。
「やってみたい事が沢山あるから今夜は寝かせない」
「な、何するの ?! 」
「やってからのお楽しみ、な」
にまにまとニヤつきながら二杯目とは思えない量をよそって、食べる手を止めている池ヶ谷に言う。
「ほら、ちゃんと食えって」
「う……うん…………」
怯え気味に食べ出したのを確認すると、俺も二杯目を口に含む。池ヶ谷の作る他の飯も食いたいなぁ、と思いながら二杯目も完食して満腹に満足した。
「お皿洗ってくるね」
食べていた皿とコップを流しに運び洗い出した池ヶ谷を、少しの間黙って観察する。ぷるんとした赤い唇に、白い肌にある鎖骨がサイズの合わない服の為、チラチラと見える。
可愛いだけじゃなくエロいなぁ、と改めて思った。誰かに手を出される前に出してやっぱり正解だ。
洗い物を終えた池ヶ谷が俺の所に来たので言う。
「んじゃあ飯食ったし次はデザートだよな」
「デザート?あったの?」
小首を傾げながら尋ねてくるので笑顔で抱き上げて、ソファーへと組み敷く。ぼかーんとしているので当たり前の様に告げた。
「俺にとってのデザートなんて一つしかないだろ?伊織って言う最上級のデザート」
ぎゅっと抱き締めて首筋の匂いをくんくんと嗅ぐ。まだあの甘い匂いがしていてたまらない。
石鹸とかじゃなくて、池ヶ谷自身の体臭の様な気がしてきた。