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【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】

第13章 第十話 ショウキュウシ


「さ、誘ってない、よ?何の話?」
「今マンコ俺に見せてただろうが !! 」

 怒鳴り言うとカァッと顔を赤くしてなんとなく理解をしたらしい。

「だ、だったら私の服、返してよっ。荷物何処にあるの?」

 モジモジとTシャツの裾を引っ張りながら尋ねてきたから、はっきりと言ってやる。

「ぜってー返さねぇ」
「なっ何でっ ?! 」
「伊織のモンは全部俺のモンだから」

 きっぱりと言い切ってやれば返答に困ったらしく、池ヶ谷は何も言ってこない。ぽかんとする池ヶ谷を抱き寄せもう一度告げる。

「もうお前は全部俺のモンだからな」

 チュッと頬にキスしてから解放してやると、池ヶ谷は耳まで真っ赤にして俯いている。

「腹減った」
「う、うん……鍋、あったから作る、よ。冷蔵庫開けてもいい?」

 ちらっと上目使いで言ってくる。本当に可愛すぎてエロくて卑怯だ。体力さえあればと本当に悔しい。

「おう。もう自分の家だと思えばいいから。俺の奥さん」
「っ !! 」

 ボン、と赤面した池ヶ谷の事を満足気に抱き締める。池ヶ谷が妊娠したら毎日これが見れるのだと思うと、たまらなく興奮する。腹部を撫でているとちらっと見てくるので笑顔で答える。

「早く受精する様に、妊娠する様に、って」
「そっそれは……その…………」

 妊娠してしまう事に関して、池ヶ谷の顔が怯え顔へ変わっていく。これにたまらなく興奮してしまって止められそうにない。

「カレー」
「うん…………」

 腹部を撫でならが訴えると、池ヶ谷はそろそろと冷蔵庫を開けた。中を見て手を伸ばしたのは卵。温玉を作るのかと珍しそうに動きを見ていると、控えめに言われる。

「一緒に作る…………?」

 何かしていれば気が紛れる様に思えたし、何か一つでも出来る事が増えれば池ヶ谷に好かれる気がして頷く。
 カレーを一緒に作るとかキャンプにでも行った気分だ。池ヶ谷に教えてもらいながら作る時間が凄く楽しく、本当に夫婦にでもなった錯覚に襲われる。
 楽しそうに微笑んでくる姿がどうしようもなく愛おしく、気持ちが壊れた蛇口の水の様に溢れて出て止まらない。
 一通りの作業を終わらせたみたいで、洗い物を始める池ヶ谷を後ろからぎゅっと抱き締めると、洗い物をする手を止めて見上げてきた。
 抱き締められ慣れたみたいたが、その理由が分からないと言った表情だ。
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