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【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】

第13章 第十話 ショウキュウシ


 ポスっと胸元に顔を埋めて呟く。

「腹減り過ぎて犯す力出ねぇ。クッソ……伊織から誘ってきてんのに勿体無ぇ…………。つか早くカレー食いたい」

 グチグチと文句を項垂れながら、最後の足掻きとして尻を撫で回していると、プッと伊織は吹き出し笑って言う。

「飛雄様は本当に欲に対して忠実なんだね」

 クスクスと笑う伊織の表情は、本当に安堵仕切った様子であるのが伺えた。俺はと言うと空腹とヤれないストレスのダブルパンチで、グワッと怒鳴り言う。

「うっせぇ!腹いっぱいになったら泣き喚く程子宮内射精(なかだし)してやんからな !! 」
「やっ……それはヤダよ !? 妊娠しちゃう!」
「させようとしてんだよ!ボケェ!早く俺の子供孕め!」
「……やっ!」

 ぐぃっと鎖を引き、乱暴に深いキスをして抱き締め呟く。

「………………早く全部俺のモノになってくれよ」
「飛雄様……」

 肩と腰を抱き締めてやると、困った表情をした池ヶ谷が俺の胸に顔を埋めてしまった。どれ位の時間だったのだろうか。一瞬の気もするし何時間も経った気がした。
 ゆっくりと抱き締める力を緩めて真顔で伝える。

「そろそろ本気で腹減ってヤバイ」
「き、キッチンに行こう?」
「……おう」

 チュッと軽いキスをしてしっかりと鎖を握り締めて、リビングへ向かう。昨日から誰もいないリビングは閑散として、掃除されているから綺麗だった。

「何処に何があるか分かる?」
「あー、わかんねぇ」

 台所なんか全く知らない空間だ。俺が触るのは冷蔵庫位しかない。

「鍋ないとカレーも温玉も作れないよ?探しても大丈夫?」
「別にいいと思う」

 俺が言うとコンロ下の棚を開けて中を覗き出す。奥に手を伸ばすと重力に負けたのか、Tシャツがずるっとズレて目の前に縦筋が隠される事なく曝け出された。
 ぷるんとした尻を突き出す形で。

「お前はぁ !! 」

 ぐぃっと鎖を引いてやるとコロンと池ヶ谷が出てくる。手にはしっかりと小鍋を握って。何が起きたのか理解していなく、首が絞まって苦しそうに咳き込んでいる。

「ゲホッ……い、いきなり何っ」
「俺がヤれないのをいい事に誘ってんじゃねぇ !! ボケェ !!」

 言われた事を理解していないのか、池ヶ谷は目を丸くしながら俺を見ている。エロ天然は恐ろしいみたいだ。毒だ、毒。
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