第76章 【番外編】騙して

　現に開拓は上手く出来ているのか、池ヶ谷の腟内は常に良い状態に濡れていて、スムーズに挿入出来ない事が無くなってきた。

「アッ……アッ……アッ」

　犯され過ぎて頭がおかしくなってきたのか、池ヶ谷の口から拒絶の言葉も最初に比べると減り始めていた。
　犯されている間、喘ぎ声を抑える事もせずに、女の声を出し続けて止まらない。
　膣壁の締め付けの刺激が心地好く、これが堪らないから池ヶ谷の腟内（なか）から出たくなくなる。

「子宮内射精（なかだし）するぞ……孕め伊織っ」
「やだぁ……アッ……子宮内射精（なかだし）……孕みたくないよぉ」

　泣きじゃくる池ヶ谷の奥を衝いて、子宮口に亀頭を宛てがい子宮に直接精液を流し込んで、射精の快感を池ヶ谷の腟内（なか）で存分に感じた。

「ゃあ……妊娠……ゃあ……」

　子宮に出た分全てを注ぎ込み、それでも満足する事がないのですぐに動いて膣壁を堪能する。
　終わりの見えない性行為に付き合わされている池ヶ谷は、そろそろ体力の限界がくる筈だ。
　喘ぎ声も弱々しくなり、なすがままに犯されている。

「……抜いて欲しいか？伊織」
「……ぬい……て……妊娠したく、ない……」

　消え入りそうな声で悲願してくる池ヶ谷の膣壁の締め付けを感じながら、今からしてやる事を決めた。

「抜いて欲しいなら、自分の力で俺を膣外（そと）に出してみろ」
「……どう……言う、事？」

　俺の意図が分からない池ヶ谷に、肉棒を根元までぴったりと挿入（いれ）、動きを止めて伝えた。

「腟内（なか）から出したかったら、伊織が自分の力で出すんだよ」

　俺の言葉に伊織は動かせない手足を動かそうと試みて、駄目だと見てくるので子宮の上に人差し指を指し、言う。

「息めば膣壁で押し出せるだろ？出産と一緒だ」

　言われた池ヶ谷は首を振って言う。

「やり方……分かんない……出来ないよ……」
「子供産むのと一緒だから出来る。今から出産の練習始めようか」

　強制した所、他に方法も無いと悟ったのだろう。
　池ヶ谷が耳まで赤くしてから、グッと下半身に力を入れたらしい。
　膣に力を入れるなど初体験だろうが、そこはやっぱり女の身体。
　本能が膣の息み方を分かっている様で、肉棒に膣壁が押し付き、緩やかに膣外（そと）へと侵入者を追い出し始めた。

「あ……あ……」