【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第71章 another:15
一つでも陰性反応が出たら妊娠はしていないと思えるのだけど、十本全部が陽性反応を示す。
認めたいけど認めたくない。
誰にも言えない私の秘密。
特に部の皆には口が裂けても言えない。
皆が私達の関係を知ったら何と思うのだろう。
入部して一ヶ月で男女の関係になり、子供まで作っていると知ったら、影山君目当てで入部してきた不純な理由持ちだと思われそうで怖い。
そんなつもりはない……とは今は言えない。
無自覚で影山君に一目惚れしていて、彼に近付きたくて入部していたのだから。
影山君がたまたま私に手を出した事で自覚したけれど、影山君が私に興味が無かったらどうなっていたのか想像出来ない。
「……好き……影山君……好き……」
名前ではなく、苗字で告げると身体中が一瞬にして熱くなる。
「赤ちゃん……影山くんの赤ちゃん……」
お腹に手を宛てがいながら、何度も呟いた。
片思いの相手の子供を妊娠してしまった事を、日に日に実感していく。
これから私の身体はどんどん母親の身体へとなってしまうのだと、思いながらお腹を優しく撫でる。
これからお腹の成長に合わせて胸も大きくなってしまう。
母乳、何時から出ちゃうのか心配。
乳輪も大きくなって、乳首も膨らんで黒くなっていく。
影山君以外には本当にもう、私の身体は見せられない。
お母さんにだって無理。
「飛雄の所に帰りたい……」
妊娠検査薬を見ながら呟いたらもう我慢出来なかった。
スマホを取り出し、影山君に電話してしまった。
数コールで出てくれた影山君は、私が言う前に言ってくれた。
「今日はお前の家に行く」
「……うん」
それだけ話し、通話は切られてしまった。
影山君が今から来てくれる。すぐに検査薬を隠さなければと、机の奥に使用済み検査薬を隠し、服を全て脱いでベッドに座った。
全裸になっても指輪だけは身に付けて、赤ちゃんと一緒に影山君の到着を待つ。
ガチャと鍵の開く音と部屋のドアが開き、影山君が私の部屋へ入る。
「陰毛生えてないか?」
「生えてたら全部剃って……」
脚を開いた私に影山君が剃刀とクリームを取り出して剃毛を始める。
影山君は本当に出来ない事なんてないんじゃないかと思ってしまう位に出来てしまう。