【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第70章 another:14
止まらないおしっこに向かって買ってきた分全てを宛てて、検査をしてしまった。
(検査……しちゃった……すぐに結果出ちゃうのに……どうしよう……)
検査薬の結果が見えない様に持つと素早く部屋へ戻った。ベッドに腰掛け、緊張と興奮で陰部が濡れてきてしまう。
もう検査薬の結果は出てしまっている。見れば妊娠の事実が分かるので見るのが怖い。
線が出ていたら、私のお腹の中に影山君の子供が出来てしまっているのだ。
(ムズムズする……)
陰部が濡れていると言う事は感じてしまっている。濡れていくスカートをそのままにしておけなくて、検査薬を握りしめたままスカートのホックとファスナーを下ろして脱いだ。
膣口からトロトロと出てきているおりものが、何時もよりも濃くて粘着性が強くなっていてその原因が何なのか分かっていたので、おしりの下にタオルを引いて座り直した。
「…………」
検査薬を握りしめていた手をゆっくりと開いていく。
結果はやっぱり、だった。
検査薬三本共にくっきりと濃く、陽性の線が入っていた。
妊娠検査薬の結果は……私は妊娠している、と。
「……本当に……赤ちゃんが…………」
一本だけならばまだ間違いを疑う事が出来た。でも、三本も使って全部が陽性と出ている。
生理は六月が最後。七度近い熱が一週間以上続いている。
胸も生理前の時の様に張っている気がする。
「……影山君の赤ちゃん妊娠しちゃった」
分かっていたけれど、検査薬と言う形で知ってしまうと勘違いで済ませられない。
私は妊婦になってしまった。
高校生で十五歳の子供なのに、赤ちゃんを作ってしまった。
その相手も同じ高校生で十五歳で……世界でたった一人の好きな人。
「赤ちゃん……影山君と私の赤ちゃん……」
危機感を感じなければならないのに、幸福感の方が上回ってしまっていた。
影山君の子供を孕んでしまった。守らなければ、我が子を。
「……影山君に………言えない……」
私が妊娠する事を誰よりも熱望しているのは、子供の父親である影山君だけど、言う勇気が出ない。
妊娠を正直に告げて本当に喜んで貰えるのか分からないし、伝えて捨てられたら、と悪い事を考えてしまったから。
性行為が出来ない私が不要だと言われたくない。