【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第67章 Another:12
言わない様に意識しないとうっかり口にしてしまいそうになる。
「駄目っ……飛雄様駄目っ……私本当に妊娠しちゃう……」
私の身体を掴んで離さない、何度射精(だ)されたのかももう分からない。
結合部から溢れ出す精液も止まってくれない。
もう何も考えられない程にまで、私の心まで影山君が掴んでしまっている。
「伊織っ伊織っ」
「飛雄様っ飛雄様っ」
また子宮内射精(なかだし)されていると頭では分かっているけれど、妊娠の事など全部忘れて影山君に抱き着いて総てを受け入れ、今日もまた望んでしまった。
「…………」
長い情事でボーッとしてしまっている私の事を、影山君は慣れた様子で服を着せている。
服を着ると言う事はもうセックスはしない、と言う事になる。
今日はお父さんも帰ってくるし、影山君が帰ってしまうのだと思い出した。
(帰っちゃやだな……)
離れたくなくて影山君の服を掴んでしまうと、優しく抱きしめてくれた。
影山君の腕の中にいると落ち着く。ずっとこのままでいたい位に。
抱き着いて離れたがらない私の頭を、影山君は何時でも撫でてくれる。大きな手が頭を撫でて、長い指が髪を絡めとってくれる。
絡めとった髪に口付けをしてくれた。
髪の毛1本までも影山君のモノになっている気がして、惚けていると影山君はキャミソールの中に手を入れてフロントホックを外す。
グイッとキャミソールをたくし上げられ、胸元に紅い痕を付けられていく。
沢山の華を咲かせられ、人前に晒せない肌になる。
影山君の所有物である証のキスマーク。
「また、明日な」