【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第67章 Another:12
駄目、そんな顔で私を見ないで。覚悟が揺らいでしまうから。
熱に浮かされた瞳で私を見ないで。
もう、お母さんが居ると言う事を忘れてしまい、求め抱き起こす彼の背中に手を回して、次を受け入れてしまった。
◆
「はい、それでお願いします」
お母さんにお願いされたピザの注文を済ませ、通話ボタンを切る。
「……アッアッ!」
電話を終わらせるのと同時に影山君が動き出し、耐えていた喘ぎ声が出てしまう。
あれから影山君は私の腟内(なか)から出てくれずに、体位を変えて繋がり続けている。
お母さんが居るのに影山君が居るのを隠してて、その上子供を作る為に子宮に直接精子を射精(だ)されている。
射精の回数が多いので、影山君も状況に興奮しているのだと思うと、私だけじゃないと思っていけないのに安心してしまう。
「伊織……どうだ……?子供……出来そうか?」
「ん……赤ちゃん……こんなに射精(だ)されちゃ……本当に、妊娠しちゃう……」
「早く妊娠……してくれよ……孕んでくれよ俺の子を」
「駄目っ……駄目っ妊娠したら……」
危険日期間に激しい子宮内射精(なかだし)されていた事を思い出してしまった。
影山君には子宮口が下りている事と、柔らかくなっている事を指摘されていた事も思い出す。
あの後私も調べたら本当に排卵日を迎えている時の状態である事を知り、受精してしまったのてはないかとずっと考えてはいる。
受精卵が癒着するまでの日数を計算すると、本当に受精卵が出来てしまっていて癒着が成功しているのならば、私は妊娠成立している。
ただまだ検査薬の反応が出ない時期なので、妊娠検査薬を使っても分からない。
(妊娠……影山君の赤ちゃん……妊娠して、る……)
自分の身体の事だからだろうか。それとも母親になってしまった本能なのか。
本格的に私は妊娠してしまっていると思う様になっていた。本当に、たった一ヶ月で影山君の子供がお腹に出来てしまった。
二ヶ月前までは名前しか知らなかった他人だったのに、影山君に至っては私の存在すら知らなかったのに。
「伊織っ……俺の伊織っ……俺の子供……妊娠してくれっ」
優しく奥まで貫き、熱を含んだ声で私の妊娠を強く望む影山君。
本当に私、貴方の子供を妊娠してしまったかもしれない。