【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第62章 another:8
よくよく見るとアイスまで入っている物で、溶けてしまうと私も慌てて食べ始めた。
クリームからフルーツ、アイスまで入ってるクレープは甘くて美味しい。
クレープを食べた事で身体の熱も少し収まったので、美味しいと思っているとボソッと影山君が言った。
「甘いな」
「クレープだもんね」
「女子はんな甘いのばっかりよく食えるな」
しかめっ面で言うので影山君はそこまで甘い物が好きではないみたいだった。
それでもしっかりと食べている所を見ると食べ物を粗末にしないみたいだ。
「たまに食べるから良いんだよ」
「そう言うもんか」
クレープを一気に食べてしまいジュースを飲む姿を見て、待たせてしまうとかぷっとクレープに噛み付いた。
「伊織のペースでいいからな?」
私が慌てて食べているのではないのかと言ってきたので頷いて返答した。
やっぱり影山君は優しくて気遣い出来る素敵な人。
こんな人が私を選んでくれたのだと思うと、嬉しくて顔が綻んでしまう。
私の何が選んでくれた理由なのか分からないけど、選ばれた者として今は私が彼女なのだ、と道行く知らぬ人に見せ付けてやりたい。
(…………好き、私この人がやっぱり好き)
きっかけが間違っているのを理解した上で、一緒に居れば居る程新しい影山君の事を知っていき、そして好きになっていく。
周りに事態を伝えれば、私を犯す強姦魔だと言われると分かってはいる。
本当に子供を孕まされる前に逃げろ、と誰からも言われるだろうけど、私の心と身体は完全に孕まされる事を望んでいるので、死んでも離れないつもりだ。
お腹に赤ちゃんが出来る時を望んで、今日も影山君に望んで犯されていくつもり。
東京遠征合宿中に本当に排卵日になっていたのを理解した上で、行為を何度もした。あの時に子宮に注ぎ込まれた精子は無事に卵子に出会えたのだろうか。
妊娠、しているのかしていないのか、分からなくて怖い。どちらなのか知りたい。