【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第62章 another:8
「とととと飛雄様っ !? 」
「金ならあるから」
「そそっ……そう、じゃなく、て……」
羞恥で混乱している私に対し、影山君は涼しそうな顔をしている。止めないと本気で買ってしまいそうだ。
「どうせこれから必要になるし、今から慣れさせるのも有りだと思った」
お店の中なのに、するすると子宮の上を撫でられてしまい、慌てて手を止めて見上げた。
流石の影山君も場所は弁えられるらしく、触るのを止めてくれ、その代わり手を掴まれて新生児コーナーへ連れて行かれてしまう。
場所が場所で混乱していると影山君には目的があったみたいで、目的の物を手に取るとそのままレジへ行ってしまった。
流石に高校生二人がベビー用品店で買物、なので店員さんが一瞬止まったけど、影山君は涼し気な表情で言う。
「姉に頼まれて」
その一言で納得してくれたらしく、店員さんは笑顔で対応してくれた。私が照れているのも彼女なのにベビー用品店に連れて行かれてしまったから、と勝手に解釈しているみたいだった。
お使いの体で本当に買い物をしてしまい、店舗を出て少ししたら影山君が言った。
「着替えるか?」
「……だっ……め!」
私の拒否心が強いのを知り、影山君は残念そうに舌打ちしてから言う。
「姉が居るのは本当だから」
「……え?」
「俺、八歳離れた姉貴いるんだよ」
突然の告白にポカーンとしてしまった。
嘘を付いて買い物をしたのではないと伝えたかったのだとは思うけど、影山君の家に居た時もご両親は居たけど他に人の気配がなかったので、てっきり一人っ子なのかと思っていた。
「もう家出てるから家で会う事なかったんだよ」
「そ……そう、なんだ……」
影山君のお姉さん。きっと綺麗な人なんだろうな、とぼんやり考えていた。会うのは影山君のご両親もないので無理だけど、チラッとだけでいいから見てみたい。
「結婚する時には会わせるから」
サラリと言うから耳まで赤くならずにはいられない。影山君の口から結婚なんて言葉が出るとは思ってなかったから。
(やっぱり結婚、本当にするんだ……そうだよね、子供いるのに結婚しないなんておかしいもんね……)
影山君の本心は兎も角、影山君の口から結婚してくれると言ってくれるだけで、嬉しさで頭がおかしくなりそうで。