【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第62章 another:8
「互いに気を付けながら……子供作るぞ」
「うん……私達二人だけの秘密なの……赤ちゃん作ってるの……誰も知っちゃ駄目……」
二人だけの秘密の関係を守り続ける為、部活中意識し過ぎない様にしようと決め、また子宮内射精(なかだし)をしっかりとされてしまった。
やっと行為が落ち着き、合宿明けで部活が休みなのもあるので、下着を買いに今日は出掛ける。
影山君と身体を重ねる関係になってから初めてのデートの日。
服装は影山君が選んでくれたワンピースで、今は着替えてくる為に一度帰ってしまっている。
その間に汚れてしまった部屋を綺麗に掃除して、髪型も整えて影山君の帰宅を待つ。
(影山君に……家の鍵渡しちゃった……)
両親に無断で家の鍵を影山君に渡した。我が家に何時でも入ってきて構わないと、スペアキーを作ってしまった。
これからは鍵を開けて影山君が入ってくるのだと思うと顔が熱くなる。
(一緒に暮らしてるみたい……)
実家なのにそう考えてしまい、ますます恋人になった様な錯覚が強くなってしまう。
幸せ過ぎて頭がぼーっとしていると、カチャリと鍵を開ける音が聞こえ、本当に影山君が家に勝手に入ってきた。
「戻ったぞ」
まるで自宅に帰宅したかの様に影山君が言うから、鼓動が早くなっていく。ゆっくり影山君の元に向かい抱き締めて欲しいと見上げていると、分かってくれたのか抱き締めてくれた。
ワンピースで隠せてないキスマークが見てえいる胸元を無意識に隠していたらしく、手を掴まれて隠す事を禁止されてしまった。
指を絡ませ合い恋人繋ぎしながら影山君が行き先を尋ねてきたので、少し遠くなるけれど大きなショッピングモールなどがある仙台駅の方。
烏野からちょっと離れているし、そうそう都合良く部の皆と鉢合わせる事はないと思うので、今日は恋人みたいに影山君と居たい。
(昨日の今日だから気を付けなきゃいけないのに……誰かに見つかったら駄目なのに)
出掛けると外に連れ出されて後ろ姿の影山君を見ながら気が付く。
ジャージやラフな格好ではない影山君を初めて見た。
カジュアルな服装が長身の影山君に凄く似合っている。
後ろ姿だけでこんなに格好良いのだから、正面から見たらどれだけ格好良いのか想像も付かない。
(私、影山君の隣にいて大丈夫かな……)