【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第61章 another:7
山口君も来て、一気に食べ物飲み物で溢れかえってしまった。
量が多過ぎて食べられるか心配になる位だった。
「…………俺、追加取ってくる」
ボソリと言い、影山君が離れていく。お腹空いてるんだろうな、と見送っていくと少しすると戻ってきたけど何故か口数が少なかった。
お目当てが無かったのかな?と思っていると、ボソッと小声で言われる。
「……虫払ってきた」
「?」
蚊でも飛んでいたのかと首を傾げていると、澤村先輩の怒鳴り声が聞こえてきた。
「田中、西谷!その顔止めろ!威嚇をするな!」
「潔子さんを守ってるんです、大地さん!」
「俺達の仕事なんですよ!」
「馬鹿な事を言ってるな!」
清水先輩親衛隊の二人が音駒の山本さんを交えて変な動きをしていて、それに澤村先輩が怒っている様だった。
清水先輩は本当に綺麗な人だから、何処に行っても声をかけられてしまうらしく、この合宿でも同じ様だ。
「……清水先輩は凄いなぁ」
モテちゃう人は凄いなぁ、と関心しているとトン、と腰を突かれ影山君の方を見た。何か言いたげな顔をしているのだけれど、口にしようとしない。
「?」
影山君の意図が分からずにいると、ボソリと私にだけ分かり、聞こえる様に言う。
「トイレ」
「っ」
スタスタと離れていく影山君を見送ってから暫くして、テーブルの上に紙皿を置いて言う。
「私ちょっとトイレ行ってくるね」
「うん、いってらっしゃい」
笑顔で仁花ちゃんに見送られ、足早にトイレへと向かう。
影山君に呼び出されたので行かなければならない。呼び出されたと言う事は……。
(セックス……今する時間、あるのかな……)
影山君の呼び出しは行為を意味するので、下半身が熱くなってきてしまう。身体が影山君を求めて素直過ぎるのが恥ずかしいけれど、欲しいのだから仕方なかった。
影山君指定のトイレに到着して中に入ると、背後から伸びてきた腕に捕まるのと同時にシャツをたくし上げられ、その勢いでブラジャーから乳首が出てしまった。
「あっ……」
腕の主が影山君だと分かっていても、姿を目視していない状態だと身体が反射的に逃げようとする。
逃げようとする私を地面に足が付かない様に抱き上げ、個室に連れ込まれ鍵をかけられた。